私が出会うのは私だけである

 

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昨日、バックスでコーヒーを飲んでいたんですね。

 

王道かもしれないけれど、
ぼくは結構バックス好きなんですよね。

 

清潔感あるし、オシャレ風だし、
お気に入りの席を見つけるのも好きだし。

 

あ、バックスっていうのはスターバックスのことですね。

 

それでね、昨日バックスで
奇妙な光景を目の当たりにしたのです。

 

その奇妙さは、ある種のゆがみすら感じる、
まるで時空が変わったような感覚に陥る奇妙さでした。

 

そしてその時空の変化は、
どこか健全じゃない
間違った部類に入るものにぼくは感じました。

 

とにかくそれは、思わず顔をしかめるような、
ぼくの心の奥に潜む邪悪な何かを喚起するかのような、
非常に不快な奇妙さだったのです。

 

まず、コーヒーを買おうと並ぼうとした際に
ぼくの目に飛び込んできたのは、
スタバに似つかわしくないグッズが、
1人用の小さめの丸テーブルにぎっしり
敷き詰められているという光景でした。

(もうバックスじゃなくて普通にスタバって
書いちゃってますがもうそんなことはどうでもいいのです)

 

くまさん?
わんちゃん?

 

何か見てはいけないものな気がして、
反射的に目を背けてしまったのでようわからんけど、
得体の知れない
桃色のぬいぐるみたちが
ぼくに優しく微笑みかけていました

 

ゾワッとしながら並んでいると、
さらに感情の黒い部分をエグってくる
シーンがぼくを襲います。

 

ぼくのすぐ後ろに並んでいる人物が
店員を捕まえて突然話し始めたのです。

 

その声は周波数レベルで不快で、
何というか、その度合い的には、
話すだけで人をイラつかせる感じです。

 

そして、高いパーセンテージを誇る
その不快指数で店員に話していた内容は、
8割がたクレームというか、
非常にネガティブなワードが飛び交うものでした。

 

「あの前頼んだコーヒーなんだっけ?
あのすっごい不味いの。

 

甘ったるくて後味が悪くて、
あんなのコーヒーじゃないわ。

 

すっごい甘ったるいの。
気持ち悪い〜。
あんなの二度と飲みたくない。

あ〜気持ち悪い。

だってね、すっごい甘ったるいの。

何頼めばまともかしら?500円以内に抑えてね

あんなのコーヒーじゃないわよ信じられない」

 

的な感じだったかな。

 

やべーのが後ろにいんぞ〜と思いましたよね。

 

勘のいい方ならもしかしたら
もうお察しかもしれませんが、
このやべーのがぬいぐるみの主です。

 

あまり詳しく書くと
特定されてしまうかもしれないので、
ざっくりの特徴でいうと、

 

☑スキンヘッド
☑メガネ
​​​​​​​☑ふりふりした赤のつなぎ

 

みたいな感じですね。(男性♂です)

 

これは本気でやべーと思ったし、
これほど人を不快にするのも珍しいし、
ぼく自身もかなりイライラしました。

 

これ以上ネガティブワードは浴びるまいと、
急いでイヤホンを耳にして
爆音で銀杏BOYZを聞きましたよね。

 

そしてその余波は、
直接的には話しかけられていない、
ぼくをレジで対応してくれたお姉さんにまで及びます。

 

ぼくはブラックコーヒーを頼み、
お姉さんはすぐにコーヒーを入れ
手渡してくれたのですが、

(ブラックコーヒーはその場ですぐに入れれるため
バーカウンターに移動する必要がないのです)


お姉さんは手渡す際に、

 

「あちらのバーカウンターで 少々お待ちください」

 

て言ってしまったのです。

 

完全にやべーやつに
集中力を持ってかれてましたよね。

 

根こそぎレベルで。

 

きっと心情的には、

「おーい 次やべーのくるわ〜
何事も起きませんようにー!」

みたいな感じで、
ぼくなんか眼中になかったのでしょう。

 

うん、気持ちはわかる。

 

ぼくはその可愛い間違いを聞いて、

「いやいや、もう渡しとるがな」

というツッコミを入れるのをグッと抑えて、

「大丈夫、君はもう渡しているんだよ 」

的な笑みを見せ紳士的な対応をしたのですが、
そんな凡ミスをしてしまうほど、
やべーやつの振る舞いは店内を震撼させたのです。

 

とにかく、この日のバックスでは
そんなメガトン級のやべーやつが現れたのです。

 

ただ、そこでふと脳裏をよぎったのは、
そのつい1日前に参加したセミナーにて
教えてもらった大切な概念でした。

 

「私が出会うのは私だけである」

 

つまり、全ては鏡。

 

誰かの嫌な部分が見えた時、
それは自分の中にまだ認められていないところや
クリアできていないところの投影と思うべき。

 

うんうん、なかなか深い。

・・・

え!?これ、投影ですかい?
え、このやべーの?

・・・

 

この意味を見出そうと、
ぼくはない頭をひねって
あれやこれやといろいろ考えました。

 

■ 仮説1:

実はおれもぬいぐるみが欲しい?

→いやいや、絶対違う

 

■ 仮説2:

本当はスキンヘッドにしたい?

→それも違う。むしろ禿げたくない

 

■ 仮説3:

赤のふりふ・・

→論外!!!!!!!!

 

まあ、冗談はさておき、

結局自分の中で、
今の段階で見出しているのは、

おそらくですが、
自分が普段押さえ込んでいる感情が、
あの場面では現れたのでないかな、
という気がしています。

 

ぼくは基本的には穏やかだし、
怒り狂うこともほとんどないし、
クレームとかもほぼ言わない
許容範囲がわりと広めな人間です。

 

だから、多様性を受け入れられるし、
多くのことを普通に許せます。

 

でも、裏を返すと

怒るべき時に怒れない、
正面からぶつかるのを避けている、
本当は怒りの感情を押さえつけているだけ

とか、そんな可能性もあるんだろうなって。

 

そんな実は隠しているかもしれない感情や、
あるいは場合によっては出していくべき感情を、
あのやべーやつは
おれの代わりに出してくれたのか?

投影という形で。

そんなふうに解釈してみました。

 

今回はスタバで起きた出来事から、
偶然そんなことを考える機会になったのですが、

あなたも日常を過ごしていると、
ちょっとこの人受け付けられないわと
思ってしまう場面に遭遇することがあるかと思います。

 

そんなときに、

“これがもし自分の投影だったら?”

という視点を持って考えていると、
一段深い層で自分のことを
見つめることができるかもしれません。